ゆうらいく Vol.20 出演者紹介

2017/11/11 Sat. 【Jazz Vocal】
森 郁(vo)せんどうえいこ(pf)増根哲也(b)


 今回は2日間共、30年以上も日本のジャズ界を牽引してきた、ベテランメンバーである。ゆうらいくオープン当初からの出演で、長い間お互いの信頼関係で結ばれた絆は揺るぎない。ある意味では音楽以外は利欲に恬淡な人達である。

 

 森郁は非常に感受性豊かなボーカルで演奏中に感涙してしまうこともある。父は元プロ野球中日ドラゴンズの四番打者森徹。

 

 日本を代表する歌手、伊藤君子、豊田チカに主従。1999年、ボサノヴァシンガーのケイ石田に見出され彼女の経営するジャズクラブ「JAZZ CLUB KEI」でプロデビュー。2005年ジャズワールド誌の第21回日本ジャズボーカル賞新人賞を受賞。2006年、興和のラジオCMソング「Shall We Waltz」、2010年父親とのデュエットを入れた「Some one Unforgettable」を発売。2011年3枚目のCD「IKU BOSSA NOVA SONGBOOK」を発売。全国各地のライブハウスやイベント等で活躍中。

 

 せんどうえいこ、神奈川県平塚市出身。国立音楽大学声楽学科卒業。在学中よりピアノ&ボーカルの仕事を始め、大井貴司、佐山雅弘にジャズピアノを習う。

 卒業後、本田竹広にジャズ理論とピアノを、美山夏蓉子にジャズボーカルを学ぶ。また、現代音楽作曲家原田敬子にクラッシックの和声と作曲を学んだ。ホテル等のラウンジやジャズクラブでの演奏の他、ジャズ理論とピアノの講師、またヴォーカルの講師を勤める。

 また、フリージャズやオリジナル曲をライブハウスで現在演奏している。

 

 増根哲也、1962年東京世田谷に生まれる。1992年より宮間利之とニューハードにベーシストとして12年間参加。その間、自己のオーケストラ(音楽)論を熟成。退団後、小手ゲーテ座を演奏会場とした40/20オーケストラを立ち上げている。

 音の映像力に主眼を置いた表現、静寂を基としたアコースティックな演奏で国内外のアーチストと共演し、映画、TVドラマなどにも楽曲、編曲を提供している。

 

 


2017/11/12 Sun. 【Jazz】
大友義雄(as)遠藤律子(pf) 山口彰(b)

 大友義雄、言うまでもなく人気・実力を兼ね備えた日本を代表する孤高のサックスプレイヤー。1971年には自己のバンドに向井滋春(tb)を向えたり、今もなお精力的に全国のコンサートホール、ライブハウス等を駆け回る。

 他のミュージシャンから引っ張り凧の人望熱いアーティストである。

 

 遠藤律子、ICU中退後、ディスコティックバンド(キーボード&ボーカル)を経て、20代半ばよりジャズピアニストとして多くのライブハウス、ラジオ、TV、フェスティバル等に出演。自己のトリオでパリユネスココンサート在パリチェコ文化センター、ヨーロッパジャズフェスティバル、上海&北京コンサートツアー。

 Funky Ritsuco Version !を率いて、国際交流基金人物派遣事業中南米ツアー。モントルージャズフェスティバル出演。メキシコの国家的イベント・サンマルコス祭に招聘公演。各公演で全員がスタンディングオベーションの大成功をおさめた。

 またTogvio Bossa Trioのピアニストとしてブラジル・リオデジャネイロ公演を成功させた。

 クラッシック、日本の名曲、ロック等幅広いジャンルの音楽を多彩なリズムに乗せたダンディズムな編曲と美しいメロディの作風、キュートなMCで、一体感に満ち溢れ暖かな旋律を醸し出すピアニストである。

 

 山口彰、福岡出身で、20才頃から大阪を拠点に活動。後に東京に移り、鈴木章治とリズムエース、阿川泰子グループ、山本剛トリオ等でレギュラーを務める。

 パリユネスコホール&チェコ文化センター、上海&北京公演の他、大橋巨泉ジャズツアーでハワイ公演、小谷教夫トリオに参加。多くのバンドで香港、ハワイ公演等、国内外で活躍中。

 初めて彼の演奏を聞いた時から、低音の虜になってしまった。それにしてもいつも寡黙でシャイな人である。そう言う人柄がbassの音に出てくるのではないか。

 

 この日を楽しみにしています。自分を繕わず、ナチュラルに生きている喜びが、それぞれの楽器のパーツから、こぼれ落ちる素敵な空間を奏でてくれることでしょう。
 

 

遠田